エレキギターの種類まとめ|ストラト・レスポール・テレキャスの違い
エレキギターを選ぼうとすると、ストラトキャスター、レスポール、テレキャスター、セミアコ…と聞き慣れない名前が次々に出てきて、「形が違うと何が変わるの?」と迷ってしまいがちです。実は、エレキギターの形は単なるデザインの違いではなく、ボディの構造とピックアップの組み合わせによって音のキャラクターが大きく変わります。そして定番の形はどれも半世紀以上かけて磨かれてきた「型」で、今では多くのメーカーが同じ系統のモデルを作っています。ここでは代表的なタイプごとの構造と音の傾向、初心者の選び方を整理します。あわせて弦楽器のアイコン素材も、機材紹介やレッスン資料にぜひ活用してください。
エレキギターの音はどこで決まる?|ボディ構造とピックアップ
タイプ別の話に入る前に、音を決める2つの大きな要素を押さえておきましょう。1つ目はボディの構造です。中身が詰まった「ソリッドボディ」、内部に空洞を持つ「セミホロウ(セミアコ)」「フルホロウ(フルアコ)」に分かれ、空洞が大きいほど生鳴りを含んだ柔らかい響きになり、その分大音量ではハウリング(フィードバック)しやすくなります。
2つ目は弦の振動を電気信号に変えるピックアップです。大きく分けて2系統あります。
- シングルコイル:コイル1つのシンプルな構造。輪郭のはっきりした明るくきらびやかな音が特徴で、その反面ノイズ(ハムノイズ)を拾いやすい傾向があります。
- ハムバッカー:コイルを2つ並べてノイズを打ち消す構造。太く甘い音で出力も高めなので、歪ませたロックサウンドと相性抜群です。
このほか、シングルコイルの一種でより太い音が出るP-90タイプもあります。「ボディ構造 × ピックアップ」の組み合わせで各タイプの音の傾向はほぼ説明できるので、この2軸を頭に置いて読み進めてみてください。
ストラトキャスタータイプ|オールラウンドの定番
ダブルカッタウェイのソリッドギターの代表格がストラトキャスター系です。ボディの上下両側を深くえぐった(カッタウェイした)シェイプで高音域のフレットまで押さえやすく、体に当たる部分を削った曲面加工で抱えやすいのが特徴。エレキギターと聞いて多くの人が思い浮かべる、最もスタンダードな形と言えます。
- シングルコイル3基の多彩な音色:ピックアップを3つ載せ、切り替えスイッチで5通り前後の音色を出せる構成が定番。きらびやかなクリーンから歯切れのよいカッティングまで幅広くこなします。
- トレモロユニット(ビブラート機構):ブリッジにアームが付いたモデルが多く、音程を揺らす表現ができます。
- ジャンルを選ばない万能性:ポップス、ロック、ブルース、ファンクなど守備範囲が広く、「迷ったらこれ」と言われることが多いタイプです。
軽めで取り回しがよく、構造上メンテナンスもしやすいため、最初の1本として選ばれることが非常に多い系統です。
レスポールタイプ|太く甘いロックの王道
シングルカッタウェイのソリッドギターを代表するのがレスポール系です。片側だけをえぐった伝統的なシェイプに、厚めのボディとアーチを描いたトップ。ハムバッカーを2基積むのが定番で、ストラト系とは対照的なキャラクターを持ちます。
- 太く、甘く、伸びる音:厚いボディとハムバッカーの組み合わせで、中低音の豊かな粘りのあるサウンドと長いサステイン(音の伸び)が得られます。歪ませたときの迫力はこのタイプならではです。
- やや重くスケールは短め:重量は重めの傾向ですが、弦長(スケール)が比較的短いモデルが多く、弦の張りが柔らかめで押さえやすいという面もあります。
- ロック・ハードロックの定番:クラシックロックからハードロックまで、「歪ませてかっこいい」音の代名詞的存在です。
テレキャスタータイプとその他のソリッドボディ
テレキャスター系は、世界初期の量産ソリッドボディとして知られる系統で、平らな一枚板ボディにシングルコイル2基というシンプルで頑丈な構造が特徴です。「テレキャス」の愛称で呼ばれ、ジャキッとした歯切れのよい高音(いわゆるトゥワング感)が持ち味。カッティングやバッキングで抜けのよい音を出したい人、ロックからカントリー、ポップスまで幅広く人気があります。
このほかにも、個性的なシェイプのソリッドギターがあります。
- SGタイプ:薄く軽いボディに鋭い2つのツノを持つダブルカッタウェイ。ハムバッカー搭載で、軽快な弾き心地と攻撃的なミッドレンジが特徴です。
- エクスプローラータイプ:直線的な変形シェイプ。ハードロックやメタルでの使用が印象的な、見た目のインパクトも大きい系統です。
- フライングVタイプ:矢じりのようなV字型ボディ。立って弾くステージ映えを重視した、これも変形ギターの代表格です。
変形ギターは見た目こそ個性的ですが、構造的にはソリッドボディ+ハムバッカーという組み合わせが多く、音の考え方はレスポール系の延長で捉えると理解しやすいです。
セミアコ・フルアコ|空洞を持つ「箱もの」
ボディ内部に空洞を持つギターは、まとめて「箱もの」と呼ばれます。セミアコ(セミホロウ)は、ボディ中央に無垢材のセンターブロックを通し、その両側に空洞とf字孔(バイオリンのような音孔)を持つ構造。ソリッドのタイトさと箱ものの温かさを併せ持ち、ジャズ、ブルース、ロックまで幅広く使えます。センターブロックのおかげでフルアコよりハウリングに強いのも実用上の利点です。
フルアコ(フルホロウ)は内部が完全に空洞で、アコースティックギターに近い豊かな箱鳴りが得られます。甘く柔らかいクリーントーンはジャズの定番。ただし大音量や強い歪みではフィードバックしやすいため、爆音のロックにはあまり向きません。「どのくらい空洞があるか=どのくらい生っぽい響きか」と覚えておくと、ソリッド/セミアコ/フルアコの関係がすっきり整理できます。
ベースとの違いと、初心者の選び方
見た目が似ているエレキベースにも触れておきましょう。エレキベースは基本的に弦が4本で、ギターより1オクターブ低い音域を担当し、ネック(スケール)も長めに作られています。バンドではリズムとコード進行の土台を支える役割で、より低い音域をカバーする5弦ベース、ヘッドを省略したヘッドレスベースなどの派生もあります。「ギターかベースか」で迷ったら、メロディやコードを弾きたいならギター、バンドの土台を支えるグルーヴが好きならベース、と役割で考えるのがおすすめです。
そのうえで、初めてのエレキギターは次の順で考えると選びやすくなります。
- 好きなアーティストが使っている形:憧れは練習を続ける最大のモチベーションです。まずは見た目や憧れで選んで構いません。
- やりたい音楽のジャンル:オールラウンドならストラト系、歪ませたロック中心ならレスポール系やSG系、歯切れのよいカッティングならテレキャス系、ジャズやブルースならセミアコ、が大まかな目安です。
- 構えたときのフィット感:重さやネックの握り心地は個体差もあるので、可能なら楽器店で構えてみるのが確実です。
- 周辺機材も忘れずに:エレキギターはアンプにつないで初めて本来の音が出ます。チューナーやピック、ケーブルなどの小物も含めて予算を考えておきましょう。
まとめと素材の活用
エレキギターは、ソリッドボディのストラト系・レスポール系・テレキャス系・変形系、そして空洞を持つセミアコ・フルアコに大きく分かれ、音のキャラクターは「ボディ構造 × ピックアップ」でほぼ決まります。どのタイプにも長い歴史に裏打ちされた得意分野があるので、憧れとやりたい音楽を軸に選べば大きく外すことはありません。ダブルカット・シングルカット・SG・変形・セミアコなど機種別のギターやベースのアイコンは弦楽器カテゴリに、アンプやエフェクターはアンプ・エフェクターカテゴリに、ピックアップやカポなどの小物はギターアクセサリカテゴリにそろっています。すべて無料・商用利用OK・クレジット不要でSVG/PNGをダウンロードできるので、機材紹介ブログやレッスン資料、バンドのフライヤーなどにお役立てください。